こんにちは。れーぜ(@reis6415)です。
いちごの株を増やす方法ご存じでしょうか?
いちごの実から種を採ってそこから増やす?
種から増やす方法もありますが(長くなるので割愛します)、基本的にいちごは株から成長してくる「ランナー」から株を採り、苗にします。
ここでは、ランナーから株を作る為に必要な道具「ランナーピン」について、
そしてランナーピンの代用品について検証しました。
この記事はどんな記事?
- ランナーの増やし方
- ポットに土を入れる
- ランナーピンと代用品の検証
わたしはいちごの栽培がしたくて仕方ないので、調べたこと・やったことを発信しています。
また、この記事は家庭菜園向けの記事となっています。
ランナーについて
まずはランナーについてです。
いちごは(実をつける植物も一般的に)栄養成長と生殖成長というものがあります。
◎栄養成長は葉や茎を成長させる(体を大きくさせる)
◎生殖成長は実をつける(子孫を残す)
いちごの場合はランナーで増やすので少々ややこしいですが、生殖成長が終わると栄養成長に切り替わり、ランナーがたくさん出て来ます。
そのランナーから苗を作ります。
ランナーから苗を作るには?
ランナーを伸ばしていくと途中で小さな株ができます。
その株が土や土台となるところに接触し続けると根を張りだします。
※右側が親株側
根を張らせるためにはランナーのお尻が同じ場所に接触し続ける必要があるため、ランナーを固定する必要があります。
その際に必要になるのが「ランナーピン」です。
ランナーを受ける場所ですが、親株側から出ている方を残したいので、ランナーはポットの端っこに受けます。※ランナーは奥が親株側
根が十分に張ってくると、ひとまず苗の完成です。
根が活着するまでの期間はおよそ2週間を目安にし、ポットの下側に根が見えている。そして苗がグラついなければ切り離しにかかります。
感触は株元を触った時、苗が微動だにしない状態が目安です。
また、ポットの下側の穴に根が見えている状態も目安です。
これで完成です。
苗が根ついていないじょうたいで切り離しをすると
このように水や栄養を吸収できずに枯れてしまいます。
ランナーピンの代用で使ってみたもの
まずはランナーピンの実物を観察。
全長は爪楊枝と同じくらいの長さ
良く動き良くしなる
取っ手がとても使い勝手がいい
ランナーの代用に使ったものは
Uピン(ヘアピン)
クリップ(被膜あり)
ビニール被膜針金
おかずのクシ(プラスチック)
この4種類になります。
それぞれについてメリットデメリットを挙げていきます。
Uピン(ヘアピン)
まずはUピンから。
メリット
形が初めから整っていて購入した状態ですぐ使えるのでとても便利
100均でも売っているので比較的簡単に手に入る
土の種類にもよるが割としっかり刺さる
デメリット
細すぎるのでランナーを痛める可能性がある
金属なので錆びる
以上が使ってみた感想です。
便利な分デメリットが目立ちます。
真っ黒で色が土と同化してます。
クリップ(被膜あり)
次にクリップです。
メリット
ビニール被膜されているので錆びない
クリップ中央の曲がっている部分がランナーにちょうどいい
デメリット
ランナーピンの形状に加工する手間がある
クリップ自体の金属部分が弱くて頼りない
被膜の材質の影響か結構抜けていたりする
Uピンのように錆びることがないので安心はできますが、抜けているものが目立ちました。
根を付けたいのに、中途半端に根が生えた状態で抜けていたりするとガッカリします。
ですが大きさ的には使いやすかったです。
ビニール被膜針金
続いてビニール被膜針金です。
メリット
長さを調節できる(好きな長さで作れる)
被膜されているので錆びない
針金の固さも選べる
デメリット
ランナーピンの形状に加工が必要
黒など土と色が同化するものは見えにくい
こちらも錆びは心配ありません。
しかも長さ固さを購入時に選べるので、使いながらベストな硬さを探ることができます。
おかずのクシ(プラスチック)
さいごにおかずのクシです。
メリット
加工の手間がない
カラーのラインナップが豊富
ランナーピン同様のつまみ部分があるので簡単に抜くことができる
デメリット
クシの取っ手部分が長くて使いづらい
幅が狭いため、太いランナーに刺すとランナーを傷つけてしまう
細いランナーにしか使えない
刺さる部分が短く抜けやすい
売っている店がなかなかない(見つけるのに苦労した)
デメリットだらけでした。
用途外の使用なので仕方ありません。
形は見た感じ理想的でしたが、いざ使ってみると微妙でした。
用途外で使ってごめんなさい。
結局どれがいいの?
4種類を比較してみて分かったことは、
それなりの強度がある
材質は固く変形しにくいもの
大量に用意できる
錆びない
これらをカバーできるのが「ビニール被膜針金」ということになります。
ただし作る作業が必要で、そういった作業が面倒でないというのが条件になりますね。
ランナー受けについては簡単に説明しましたが、詳しく知りたい方は参考書籍を読んでみてください。
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